犬フィラリア症とは

 犬フィラリア症とは蚊が媒介する感染症で、そうめん状の寄生虫が心臓や肺動脈に寄生することによって様々な症状を引き起こします。

主な症状として、『咳』『元気・食欲がない』『お腹がぽっこり膨らむ』『血尿』などがあります。

症状が進行すると、心不全・呼吸器不全・肝不全・腎不全などを引き起こし、死に至ります

予防について

1ヵ月に1回、フィラリア予防薬を投与することで予防できます。

 

 

フィラリアの生活環

蚊に刺される

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ワンちゃんの皮下組織にフィラリアの幼虫(L3)が侵入する

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10日前後でL4に変化する ← L4の段階で予防薬を投与!!正確に投与できれば、ほぼ確実に駆除できます

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感染後2ヵ月前後でL5に変化 ← L5に変化してしまうと確実に駆除できません(T_T)

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感染後4ヵ月前後で血管に侵入

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心臓および肺動脈に寄生(成虫)

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成虫がフィラリアの赤ちゃんを産む(ミクロフィラリア)

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蚊が吸血する(蚊の体内でL1~L3に変化:14日前後)

 

 

上図のように、蚊に刺されて2ヵ月前後たってしまいL5に変化してしまったら、確実に駆除できません。

つまり、蚊に刺されて1ヵ月後のL4の段階で予防薬を投与すれば、ほぼ確実に駆除できるのです。

 

広島では4月~10月末ぐらいまで蚊がいますので、5月~11月末もしくは12月初めまで1ヵ月に1回予防薬を投与しましょう!!


予防薬の種類

①チュアブル(おやつタイプ):フィラリアだけでなく、ノミとマダニにも効果のあるオールインワンタイプが主流です

 

②注射:期間限定で行います。1年間効果が持続するため、毎月の投与が必要ありません

(2024年予防接種期間:1月〜2月は予約制。3月以降は注射がなくなり次第終了いたします)

 

③スポットタイプ:飲み薬が苦手、注射が苦手な子にオススメです

 

※フィラリア予防には事前に検査が必要となります(子犬で前年の蚊のシーズンを経験していない子は必要ありません)